映画応援団「シネマエール東北」 - 東北に映画を届けよう!プロジェクト

各年度の報告

■ 2012年01月26日(木)

シネマエール東北は、2012年も続きます。

映画を届けることで、映画を愛する世界中の人々が、被災地を見守っているということを被災地の皆さんに伝えていきたいという思いからスタートした「シネマエール東北 東北に映画を届けよう!プロジェクト」。
おかげさまで、本格的に上映がスタートした2011年6月から12月末まで、7ヶ月間で多くの方のもとに映画を届けることができました。
これまでの活動を、ご支援くださいました皆様にご報告いたします。


7ヶ月間で上映した回数は・・・
2011年6月~12月の7ヶ月で、
岩手、宮城、福島を中心に、122の会場で、162回の上映会を開催。
約5000人の方々に映画を楽しんでいただくことができました。
上映会の様子は、シネマエール東北のウェブサイトhttp://www.cinema-yell-tohoku.com/ でみていただくことができます。


上映会を開催した町は・・・
岩手県では、宮古市、野田村、山田町、大船渡市、大槌町、釜石市、岩泉町、田野畑村、陸前高田市、宮城県では、仙台市若林区、仙台市宮城野区、多賀城市、石巻市、蔵王町、気仙沼市、塩竈市、高砂市、名取市、東松島市、山元町、亘理町、福島県では、会津若松市、飯館村(飯野町)、いわき市、福島市、郡山市、南相馬市、相馬市、二本松市、伊達市、それに、山形県の飯豊町、南陽市、赤湯温泉、米沢市、山形市でも上映会を開催しました。
30を越える市や町に映画を届けることができました。


上映した作品の数は・・・
上映した作品の数は38作品。ほとんどの上映作品を、角川書店、松竹株式会社、東宝株式会社、株式会社日活、東和プロモーションズ、東映株式会社、ジブリなどから、無償でご提供いただきました。上映する会場の状況、参加してくださる方の年齢層やご希望に応じて、いろいろな映画を上映することができました。デジタル(DVD)での上映がほとんどでしたが、可能な場所では、35ミリフィルムでの上映も行いました。このときにも、映画会社の方々には多大なご協力をいただきました。映画会社のご理解とご協力がなければ、このプロジェクトを実現することはできませんでした。


募金の総額は・・・  
現在(12月末)までに、130件(個人、団体を含む)を越える方々から、総額460万8051円!の募金をいただきました。東京国際映画祭での募金活動による 153万3828円、湯布院映画祭でのオークションで集めていただいた44万911円も含まれます。また、6月からずっと募金を続けてくださり、何度も送金してくださっている映画館や上映団体もあります。私たちが知らない方からも温かいご支援をいただきました。
皆様のご支援によって、このプロジェクトが支えられています。本当にありがとうございます。このほかに、芸術文化振興基金、赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」の助成をいただき、株式会社ダイナムからは資金的な援助だけでなくボランティアの派遣や茶菓子などもご提供いただいています。


多くのボランティアが参加・・・
上映会には、北は北海道から九州まで、多くの映画関係者(映画関係者以外の方も)がボランティアとして参加してくださっています。
会場の設営や撤収作業はもちろんのこと、お年寄りの方と映画のお話をしたり、子どもたちにアニメーションの簡単なワークショップをしたり、35ミリフィルムでつくった栞をプレゼントしたり、お茶やコーヒーをサービスしたり・・・ボランティアの方の活動は好評を得ています。
シネマエール東北には、いろいろな方たちが関わっています。東北での上映会の共催者である東日本映画上映協議会の構成メンバー、日本映像職能連合(映職連)の方たちが中心になって映画館「みやこシネマリーン」で開催された上映会にはゲストとして崔洋一監督が参加、大いに盛り上がりました。一箱本送り隊という団体と共同で開催した「塩竈ブックエイド」では、活弁・ピアノ演奏つき上映にも挑戦、好評を得ることができました。陸前高田での『幸福の黄色いハンカチ』上映会(共催:松竹)には山田洋次監督がきてくださいました。ほかにも映画に関わる多くの人たちが、「シネマエール東北」を支えてくれています。


被災地の方々のご協力
上映できる場所を一緒に考えてくださった各地の社会福祉協議会の方々、上映会を一緒に開催してくださった避難所や仮設住宅の皆さん、チラシを配って上映会のことを知らせてくださった方々、上映会を受け入れてくださった被災地の皆さんによって「シネマエール東北」は支えられています。
最後に、誰よりも、上映会にきて、映画をみてくださった方々に、心からお礼を申し上げたいと思います。


2012年も「シネマエール東北」は続きます!
7ヶ月間、上映を続けてきて、私たちの、映画でエールを送る活動は、まだその端緒についたばかりだなと感じています。2012年もこの活動を続けていきます。


皆様の、より一層のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。


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