映画応援団「シネマエール東北」 - 東北に映画を届けよう!プロジェクト

各年度の報告

■ 2012年01月26日(木)

岩手、宮城、福島(山形)からの上映報告 【2011年度】

昨年は「シネマエール東北」活動への多大なるご支援を賜りまして、心より御礼申し上げます。

私どもシネマリーンは岩手県沿岸唯一の映画館として15年間活動してきました。ここ数年の先の見えない世界的な不況、地域経済の低迷と、年々地方の映画館を取り巻く状況は厳しくなる中、追い打ちをかけるようなこの大震災。映画館は被災を免れましたが、宮古市を含め、周辺市町村の被害は想像を絶するものでした。映画を通して被災地で何かできることはないかと考え、5月より巡回上映をスタートしました。当初は独自での募金集めと持ち出しで活動してきましたが、それでは負担も多く長期間の活動はできるものではありません。そうした中、シネマエール東北の活動に参加させてもらい、お陰で活動の幅を広げることができました。岩手県沿岸の野田村から大船渡市まで8市町村71カ所で上映会を開催し、2940人の方々に楽しい時間<映画>を届けることができました。どの会場も笑いに包まれ、その反応にこちらが驚くぐらいでした。「何十年ぶりに映画を楽しんだ」「震災以来初めてこんなに笑ったよ」など、あらためて「映画の力」というものを肌で感じた活動でした。
これも皆様からの温かいご支援によるものです、心より感謝申し上げます、本当にありがとうございました。

現在、瓦礫は街中からは撤去され更地になり、人々も避難所から仮設住宅に移りました。しかし右から左へと移っただけで、根本的なものは何ひとつ変わってはいません。今後まだまだ仮設での生活は続き、ますます心のケアの大切さが叫ばれてきます。これからが本当に大変なのだと感じております。私どもも今年も引き続き「映画で地域を元気に」を合い言葉に「映画の力」を信じて活動していきたいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。 


みやこシネマリーン支配人 櫛桁一則        


****************************************************************

3.11の震災後、マスコミで連日取り上げられる被災者の方々の報道を目にして、何か被災地で必要なものは何だろうか、自分たちに何ができるだろうか、と考えあぐねていた矢先、被災地の巡回上映活動「シネマエール東北」への参加のお話をいただきました。この上映会活動は、被災者へ生きる勇気と心の潤いを届けようと、市民ボランティアやNPO法人、映画関係者、映画会社が立ち上がり、募金を集め活動に取り組んでいるという。何という素晴らしい活動でしょう、と思いました。「東北に映画を届けよう!プロジェクト」、「心の復興」映画で支援、まさに自分たちが目指す活動そのものであり二つ返事で引き受けることにして、「シネマエール東北」の一員に加えていただいきました。

当初は、家族や住まい、そして多くのものを失った被災者の皆さんとどう接したらいいか、何を話題にきっかけを作ったらいいのか・・・と、とまどいがありましたが、ありにままに自然体で接すればいいのだということが解りその杞憂も解消しました。
6月1日の避難所を皮切りに昨年12月まで34回もの上映会を開催することができました。
9月の名取市の仮説住宅集会所で「Always三丁目の夕日」を上映した時のことです。ここは、津波によって街が壊滅した地区の方々が住んでいます。会場に来てくれた方々は約20名、年配の女性が多く、中には杖を頼りに参加してくれた姿も見受けられました。上映中も、懐かしい昭和の映像に思わず隣人に話しかける人、相づちを打つ会話がかすかに聞こえてきました。終了後、共に笑い、涙した会場は始まる前と全く違った温かい雰囲気に包まれていました。
「あー、映画みるのは何十年ぶりだべー・・・」、「えがった、えがった」、「また来てけらえん・・」の声、声。そしてアンケートにもたどたどしい文字で感謝いっぱいの気持ちが記されていました。スタッフとしてこんな嬉しいことはありません。思わず「来ていただいてありがとうございます・・・」とお礼の言葉がでてきます。映画の持つ不思議なパワーをつくづく感じた次第です。
参加者わずか5、6人の時もありました。また子供向けの上映もありました。子供同士、仲間同士で映画をみる機会が失われつつある中、映画の主人公と会場が一体となって歓声を上げていた気仙沼市の鮪立(しびたち)児童館の様子が特に印象的に残っています。
被災された方々に対する映画によるこうした支援は、癒し、勇気、力、になっていることは間違いないと思います。

この活動を支援してくださった映画関係者の皆さん、募金をしてくださった皆さん、本当にありがとうございます。こうして被災地の皆様から感謝されながら活動できるのも支えてくださる多くの方々のお陰です。心から深く御礼申し上げます。
縁があって「シネマエール東北」の一員に加えていただいたことに対しても感謝します。
これから、仮設住宅が解消するまでは数年はかかると思われます。被災された方々のために今自分たちが出来る活動として出来る限り上映会を継続していきたいと思います。


NPO法人二十世紀アーカイブ仙台理事長  坂本英紀  
         

      
*************************************************************
 
拝啓 昨年の震災直後から皆様には、「シネマエール東北」の活動にご賛同いただき、その上、物心両面の多大なご支援をいただき誠にありがとうございました。この場をお借りして心からお礼と感謝を申し上げます。

 当初、私たちは主に福島や宮城から山形に避難された方々が身を寄せた(山形)県内の避難所で上映活動を始めました。時々刻々と変化する避難所の状況下では上映会を急遽中止せざるをえない局面もありましたが、「心の糧」として支援物資と同様に少しでも多くの方に映画を届けたいという思いから、活動をスタートしました。その後、活動範囲は福島や宮城の一部、山形県内と広範囲となりました。今後は仮設住宅と在宅被災者の皆さん、県内で暮らしている避難者の方々(1月現在で約13,700人)を対象とした上映会となりますが、先の見えない長期化する仮住まいの環境で、被災者や避難者の方に映画が心の支え希望の光りとなるよう、元気や笑顔を取り戻すきっかけを作ることができるよう、引き続き多くの皆様にご支援ご協力賜りますようお願い申し上げます。

山形県映画センター宮沢啓

このページの上部へ