映画応援団「シネマエール東北」 - 東北に映画を届けよう!プロジェクト

上映会レポート

■ 2011年07月23日(土)

宮城県 鮪立(しびたち)児童館

7月22日宮城県唐桑半島の鮪立(しびたち)児童館での上映会にお手伝いさせていただきました。

鮪立児童館は、毎週土曜日は'学童遊びの日'として、近所の子供達が自由に集まりゲームをしたり工作をしているそうです。


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そんな1日の中、今回は『シネマエール東北』がおじゃまをして、
『カールじいさんの空飛ぶ家』の上映会を開催しました。


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上映は仙台アーカイブの皆さん、私たちは上映会の前後に子供たちとお話しをしたり、一緒に遊んだりするのが今回のミッション。

金沢の『シネモンド』の上野君から『映画のおもちゃ』を色々お借りしたり、自宅でフェナキスチスコープのキットを制作。『カールじいさんの空飛ぶ家』だから「風船で遊ぼう」と数年前に教わったことのあるバルーン・アートを復習して出かけました。

13時からの上映に子供たちが徐々に集まってきます。見本で作っておいたバルーン・ア―トのイヌ・キリン・花などにに興味深々。


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お母さんと一緒にバルーン・ア―トの基本のイヌを作ったり、「ウザギ作って!」「剣作って!」とリクエストされたり。時には作れない「ゾウ作って」とリクエストも。

13時に隣りの部屋に移動、部屋いっぱいの70名が集まってくれました。、同行した『大分シネマ5』の田井さんが良い子のみんなにご挨拶。


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「九州・大分県から来ました」と言われると子供たちよりお母さんたちがびっくり。


そして、いよいよ上映開始でしたが、物語に集中し始めた13時31分に大きな余震が発生。普段子供達と接している指導員の皆さんの「大丈夫、大丈夫、落ち着いて」の言葉に子供たちもパニックにならずに済みました。

お母さんのお話によると「久しぶりの大きな余震だった」と。
安全確認後、上映を再開しました。


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しかし、やはり薄暗い部屋には戻らなくて上映前に遊んだ部屋に来る子供たちもいて、風船やフェナキスチスコープなどで上映終了後まで一緒に遊んでいました。

上映終了後は、そのまま帰る子、お迎えが来るまで一緒に遊ぶ子と様々でしたが、時間が許す限り自分が色を塗ったフェナキスチスコープを覗いてびっくりしたり、一緒に風船で色々作ったり楽しみました。

最後に子供たちに将来の夢を描いてもらった寄せ書きを、カールじいさんが飛んで行ったようにヘリウムガスを入れた風船に結んで東北の空に飛ばしました。


翌日は陸前高田の『米崎保育園』にて上映会を開催致しました。


5月には瓦礫の中から漁具の回収などをしに10日間ほど牡鹿半島の集落にボランティアに入ったのですが、今回は子供たちに「映画」を届け「一緒に遊ぶ」という短時間ではありましたが、こちらも良い経験をさせていただきました。

鮪立児童館の指導員の方が「大きな所は色々な方が来てくれるが、ここみたいな小さな所は中々来て貰えない」とおっしゃっていました。

又、余震が起こった時に子供の1人が「この地震はきっと津波が来ると思う」と、ぼそっと言ったことに様々な心の傷を持っていることを実感しました。

私たちは「映画」を届けることで子供たちに夢や勇気を届けられます。機会がありましたら是非、東北の子供たちに会いに行きましょう。

最後に、子供たちが書いてくれた「夢」が叶いますように信州にて祈っています。


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走行距離1621キロ

今回持参したもの

■「フェナキスチスコープ」など映画のおもちゃ。

■「フェナキスチスコープ」のキット。(子供たちが色を塗り、割りばしにピンで留め完成させる)。

■「フェナキスチスコープ」を見る為の姿見(鏡)

■バルーン・ア-ト用の風船他、各種風船

■ヘリウムガス(おもちゃ屋さんで売っているもの)

■マジック文具 など

松本CINEMAセレクト

宮崎善文

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