映画応援団「シネマエール東北」 - 東北に映画を届けよう!プロジェクト

上映会レポート

■ 2017年07月05日(水)

岩泉上映キャラバン①

『伊豆の踊子』『青い山脈』『いつでも夢を』『潮騒』岩泉上映キャラバン 2017年7月5日(水)~7月7日(金) 安家地区 日蔭第2仮設談話室、小川地区 滝の上仮設談話室、小川地区 稲荷仮設談話室、岩泉地区 中野仮設談話室
みやこ映画生協HPより)

170705岩泉キャラバン01.jpg

昨年8月30日から31日にかけて岩手県に上陸した台風第 10 号は、東日本大震災で被災した沿岸地域にまたも多くの被害をもたらしました。
特に岩泉町では、1時間に70.5ミリの猛烈な雨となり、24時間の降水量では平年の8月1ヶ月に降る雨量を超える194.5ミリと観測。かつてないほどの河川氾濫や土砂災害などを引き起こしました。
この台風により、20名の尊い生命が奪い去られるとともに、行方不明者1名、住宅被害980戸、非住宅被害925戸、孤立地区は最大33地区428世帯873人、避難者最大677名となりました。
町民の住まいやしごと、インフラやライフラインなどに大きな被害を受け、今もなお町民生活に大きな影響を与えています。

東日本大震災を機に立ち上がった、東北に映画を届けようプロジェクト!シネマエール東北」(現:三陸映画上映ネットワークプロジェクト シネマエール2017)として、この岩泉町での支援上映会を実施いたしました。


7/5(水)13:30~ 安家地区 日蔭第2仮設談話室
「伊豆の踊子」(1963年日活)

初日は安家地区にある日蔭第2仮設の談話室での上映会でした。
岩泉地区は雨降りでしたが、安家地区は降ったり止んだりの不安定な天気でした。
ここ日蔭第2仮設住宅は25戸あります。
上映前には早く来てくれた方々とお茶っこ会、世間話に花が咲いています。
「仮設の半分ぐらいは仕事で居ないよ」というお話でしたが、映画上映を聞いて地域の方も集まって来てくれました。
最終的に9人での鑑賞となりました。
「何十年ぶりで映画を観た。」「久しぶりの映画でとても楽しかった。」「スクリーンで観るのは、テレビで見るのとぜんぜん違う」など、初めての岩泉町仮設上映会を楽しんでいただけました。

上映中にもの凄い雨音も聞こえ、心配でしたが安家地区は大きな被害は無かったようですが、岩泉地区では3時間で7月の観測史上最大となる68・5ミリの激しい雨を観測。一時、土砂災害警戒情報が出されていたようです。帰りの道は至る所で土砂が崩れ、台風10号の被害も復旧しないところにまた大雨の被害となりました。

170705岩泉キャラバン03安家地区.jpg

170705岩泉キャラバン04安家地区.jpg

三陸映画上映ネットワークプロジェクト(シネマエール東北2017)
岩手事務局:みやこ映画生協 櫛桁

主催:三陸映画上映ネットワークプロジェクト(シネマエール2017)、一般社団法人コミュニティシネマセンター、みやこ映画生活協同組合
協力:岩泉町、ナドダーノ
作品提供:日活(DVD配給:ムービーマネジメントカンパニー)

このページの上部へ