映画応援団「シネマエール東北」 - 東北に映画を届けよう!プロジェクト

上映会レポート

■ 2017年02月26日(日)

会津若松市 『ボルケニオンと機巧のマギアナ』

2017年2月26日(日) ①12:00- ②14:30-(2回上映) 
福島県会津若松市 福島県立博物館 講堂
ポケモン映画『ボルケニオンと機巧のマギアナ』
参加者 302人


これまで冬の会津若松市の上映会は何度も大雪に翻弄されています。今年は例年よりも雪が少ないということでしたが、一夜にして50センチも積もったことがあったので油断は禁物、前日から会津若松市に入って準備をすることにしました。会場は何度も上映会でご協力いただいている福島県立博物館です。

今年度のポケモン映画『ボルケニオンと機巧のマギアナ』は福島県内では南相馬市、相馬市に続き会津若松市が3ヶ所目です。この街には映画館がないので、映画についての関心はとても高く、今回の上映については何度も博物館に問合せがあったそうです。告知チラシも学校数が多いので他よりも4倍多く配っていただきました。
「ピカチュウプロジェクト」(株式会社ポケモン)の鈴木さんには南相馬市に引き続きご担当いただきましたが、早い時間帯から会場内を走り廻ることになってしまいました。その訳は、入場開始の1時間半前からロビーには100人を超える親子連れが集まって、どんどんその列が長くなっていったからです。急遽開場時間を30分繰り上げて対応することになりました。
一方、参加登録を済ませた子どもたちは恒例のワークショップに移動、ここでも順番待ちができるほどの盛況で子どもたちとお母さんが一緒に作った合作トートバックがたくさん完成しました。
上映が近づく時間になるとピカチュウの着ぐるみがロビーに登場、集まった子どもたちは一緒に写真を撮り、周りを囲んで大喜びです。
いよいよ上映開始、子どもたちはスクリーンに釘付けで誰も動きません。一緒に来た親たちもじっと映画を見始めました。ここの講堂の椅子はハイバック型なので小さい子どもはスクリーンの一部しか見えません。そこで身体を捩らせて通路側から覗き込むという見事な工夫をしている子もいました。大抵は後半になるとトイレなどに席を立つ親子が多くなるのですが、ここでは他会場よりずっと少なく10組ぐらい。それだけ映画に集中して見てもらったことになると思います。博物館の方のお話でも皆さん上映後はとても満足げに帰って行かれたそうです。そんな様子には博物館スタッフの皆さんやピカチュウプロジェクトの皆さんの心遣いが現れたのでないかと思います。皆さん、ほんとうにありがとうございました。
二月最後の日曜日の夜になり、帰路の喜多方から米沢に抜ける峠道(大峠)は相変わらず凍結してタイヤが滑る道が続きました。春なお遠い被災地福島での上映会です。

シネマエール東北 福島担当 宮沢啓

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