映画応援団「シネマエール東北」 - 東北に映画を届けよう！プロジェクト

上映会レポート

■ 2018年03月20日(火)

南相馬市　『劇場版ポケットモンスター キミにきめた！』

2018年2月24日（土）　14:30～
福島県南相馬市ひばり生涯学習センター
『劇場版ポケットモンスター キミにきめた！』
参加者：154人

晴れ渡った青空のもと、受付開始時間の13時を過ぎるとすぐにこの日を楽しみにしてくれていた親子連れが続々と集まってきました。「ピカチュウプロジェクト」さん主導でイスを並べ、万全の態勢で準備が整った会場は、あっという間に賑やかな空間に変わりました。

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上映がはじまるまでの1時間ほどは、いつものようにワークショップが開催されます。ピカチュウのペーパークラフトやトートバックづくりに夢中になった子どもたちが、得意げにお父さんお母さんに作ったものを見せている様子はとても微笑ましく、なんだかこちらまでほっこりとした気分になってしまいました。恒例のポケモンバトルコーナーでは、男の子も女の子もお互いに声をかけあって対戦を楽しんでいました。それまで面識のなかった子とでも、「バトルしようぜ！」のお決まりのセリフを言えば、気軽に対戦、そして友だちになれる。まさに物語の中で様々な冒険をするポケモンの登場人物たちのように、どの子どもたちも活発に楽しんでいたのが印象的でした。

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今回の上映作品は『劇場版ポケットモンスター キミにきめた！』。ポケモン映画20作記念の特別作品です。初めて描かれる主人公サトシとピカチュウの出会いと旅立ち、本当のパートナー同士になるまでの成長物語です。これまで描かれることのなかったオリジナルストーリーに、みんなスクリーンに釘付けです。

　上映も終盤に差し掛かり、物語も最高潮に盛り上がっているところで、会場の至る所から鼻をすする音が聞こえてくるようになりました。スクリーンに反射した光が仄かに照らす場内を見渡してみると、子どもたちの隣に座るお母さんたちが、ハンカチやティッシュを片手にすすり泣いているのでした。今回のポケモンは、主人公サトシが10歳となり、まるで通過儀礼のような冒険の旅に出るところから始まり、大切なパートナーであるピカチュウとの信頼関係を育みながら、目の前に立ちはだかる困難に立ち向かっていくストーリーです。実生活でも、これから様々な困難にぶつかり、悩み、そして乗り越えていくであろう自身の子どもたちの姿を、スクリーン上の主人公サトシに重ね合わせてご覧になっているのかもしれないなと思い、私も少しだけ目頭を熱くしてしまいました。

　アニメや映画を通して、感動を伝えることの根本的な意義を垣間見たような気がしました。その感動が日々の生活への活力に繋がっていってくれることを祈っています。「ピカチュウプロジェクト」さん、様々にご協力いただいた南相馬市ひばり生涯学習センターさん、そしてご来場いただいた多くの親子連れの皆さん、本当にありがとうございました。


シネマエール東北　福島担当　日下部克喜


主催：ポケモン映画製作委員会「ピカチュウプロジェクト」
運営：「POKÉMON with YOU」
事務局：シネマエール東北～東北へ映画を届けよう！プロジェクト

共催：相馬市教育委員会
後援：南相馬市

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