映画応援団「シネマエール東北」 - 東北に映画を届けよう!プロジェクト

上映会レポート

■ 2014年10月19日(日)

『レ・ミゼラブル』 南相馬 朝日座上映会

7月12日の石巻アイトピアホールでの上映に続き、第37回日本アカデミー賞最優秀作品賞の東北支援上映会が、10月19日に南相馬「朝日座」でおこなわれました。

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原町駅から商店街を5分歩いて道路から覗きこむと劇場の正面が見えます。と言う赤いアルファベットがまず目に飛び込みます。その文字の上には大きな四角い窓の二階があり、三角の屋根と一体となったシンメトリーで洒落た外観は実にモダンで魅力的です。

朝日座は1923年大正12年、関東大震災の年に開設された歴史溢れる映画館です。開設時は旭座の名称でした。1991年には常設の映画館としての営業を終了しましたが、震災後の市民の集いの場として「朝日座を楽しむ会」を中心に映画上映が行われています。

昨年には福島県の保存文化財に指定され、改修工事も行われています。劇場に入ると会場時の写真や時代を感じさせるポスターが貼られています。

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今回の上映会は前売り600円、当日券800円、開場は午後1時、開演は1時30分です。

早速お客様がいらっしゃいます。女性が中心ですが、男性客も見えます。朝日座はまだ空調が完備していないので、寒さに備えて座布団と膝掛けが配られます。ロビーではお菓子やコーヒーも振舞われました。

『朝日座を楽しむ会』前会長の山城さんが主演のヒー・ジャックマンからの心温まるメッセージを読み上げます。「今日は日本人が多いので翻訳文を読みます」。拍手と笑い声に包まれていよいよ上映が始まりました。

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上映時間2時間40分の『レ・ミゼラブル』ですが、途中トイレに立つ人も数える程で、開映時を超える大きな拍手で無事終映しました。席を立つみなさんは大変満足された様子でした。この日の入場者数は70人。最近の上映会では一番の入りとのことでした。


日本アカデミー賞協会 富山省吾


・・・お客様の声です・・・
●感動です。...涙々。音響もとてもよかったです。またこのような素晴らしい作品を待っています。遠くの映画館に行かずとも、観られるのは素敵なことです。
●昨年見に行けなかったので、「映画館」で見られてありがたかったです。
●絶望の中に希望を見た。明けない夜はない、朝日は昇る。過去を見ないで未来を見よ。いい言葉を聴かせてもらった。
●大阪から参りました。滞在中に本日の公演を知り、楽しませていただきました。
●朝日座に初めて入館して嬉しい。レトロだ。レ・ミゼラブルは見逃していました。CMの入らない映画、もっと見たい。

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