映画応援団「シネマエール東北」 - 東北に映画を届けよう!プロジェクト

上映会レポート

■ 2016年07月18日(月)

伊達市 『ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜』

7月18日は「海の日」で3連休の最終日、市内では色々なイベントが開催されていました。梁川小学校でも午前中はアフリカの太鼓(ジャンベ)を叩いてみるワークショップがあり、軽快なジャンベの音が外まで響いていました。

 今年で6年目になる上映会ですが、これまで窓口になっていただいた校長先生、PTA担当の先生などが春の異動で大幅に入れ替わりました。幸い父母側のPTAの役員の皆さんは顔のわかる方々だったので事前の打合せは問題なくでき、当日も歴代のPTA会長さんに参加していただきました。

 また今回は、「心の復興」事業で山形を拠点に被災地での支援活動を続けている「一般社団法人 日本ソーシャルセラピストアカデミー」(JAST)の皆さんにも一緒に行ってもらいました。映画上映中の時間を利用して、話をしながらアンケート(こころのセルフチェック)を書いていただき、それについてアドヴァイスを行う対話カフェを行いました。「元気で暮しているが、周り人がいなくなって淋しい時がある」「浜通りに行って魚釣りをしても持って帰れなくなった」「色々の立場の人がいるので本音で話しができない」など様々なお話が出ましたが、全体としては前向きなお話し合いができ参加者の予想人数もはるかに超えて大好評、また来てほしいとリクエストもいただきました。(参加者58名)
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 一方子どもたちは映画を楽しみにしていて、水筒持参で一時間前からやって来たり、午前中のスポーツ活動が終わり急いで駆けつけた子どもたちでいっぱいになりました。校長先生やPTA会長のご挨拶があって上映スタート、子どもたちの眼はスクリーンに釘付けです。上映後にPTAのお母さんに子どもたちに感想を聞いてもらうと、「チョッパーが可愛かった」「チョッパーの勇気に感動した」などチョッパーへの感想が集中しました。
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DSCN7461.JPG 伊達市では来春を目指して小学校統廃合の動きがあります。梁川小学校に周りの4校(複式学級になっている100人未満の小学校)を一気に統合するのだそうです。通学の問題、住宅の問題で学校も地域も揺れている様子。そうした新たな課題を抱えつつも、上映会を昨年同様企画していただいた梁川小学校関係者の皆さんには感謝です。これからも映画や映画会が子どもたちや地域にとって、元気や希望を紡ぎ出す機会を作り出す場になればと思います。


シネマエール東北 福島担当 宮沢啓


主催:
一般社団法人コミュニティシネマセンター(シネマエール東北)
認定NPO法人山形国際ドキュメンタリー映画祭
フォーラムネットワーク/山形県映画センター

協力:
伊達市立梁川小学校
伊達市立梁川小学校PTA教養委員会
福島県興行生活衛生同業者組合
一般社団法人 日本ソーシャルセラピストアカデミー

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