映画応援団「シネマエール東北」 - 東北に映画を届けよう!プロジェクト

上映会レポート

■ 2012年02月18日(土)

福島県市いわき市 南台双葉町応急仮設住宅第3集会所

2月18日(土)14:00~ 福島県市いわき市 南台双葉町応急仮設住宅第3集会所
作品:『こま撮りえいがこまねこ』 作品提供:株式会社ドワーフ
    『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』作品提供:松竹株式会社
主催:財団法人いわき市公園緑地観光公社   参加者:35人


雪が降り続く毎日なので走行時間に余裕をもたせて朝7時に山形を出発、11時頃応急仮設住宅に到着しました。

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峠を越えて太平洋側に出ると青空になり陽光もやわらかく、雪に埋もれている山形とは大違いです。

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予定より早目に着いたので、サポートセンター「ひだまり」を訪ね自治会長さんにご挨拶に行くと、室内には雛祭りも近いので手作りの傘福や人形がたくさん飾ってあり和やかな雰囲気でお話を聞きながらお茶もごちそうになりました。

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ここの仮設住宅は約250世帯ほどで、道路を挟んで普通の郊外型住宅地と隣接した環境ですが、商店は見当たらずサポートセンター前に止まっていたバスで買い物や病院などに行くようです。

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今回も、兵庫県の池谷さんと滋賀県の松田さんが友人のお二人(林さんと佐々木さん)誘って来て応援に来てくださいました。さらに、共催していただいた株式会社ダイナムのお二人も東京と郡山から到着、公園緑地観光公社の田村さんなどのお手伝いもあり、準備はあっという間に終了しました。

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これまで隣の郡山市と比べ、ボランティア支援のイベントもほとんどなく有名人や芸能人は誰も来たことがないということもあり上映会自体とても喜ばれました。

アンケートには、「楽しく心がすっきりした。また観たいです」「寅さんを観て明日の活力を得ました」「久しぶりに大きなスクリーンで見ることができた良かったです。また楽しい映画をお願いします」という中に「人情味のあるお話でとても良かったです。でもあの人情や景色を見て、わが故郷を思い出し涙しました」と書かれた方もいました。

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表面的には明るく振る舞っていても、その心の中には大きな悲しみが溢れています。いわき市には避難してきた人が2万人、いわき市から他県に移動した人が7千人だそうです。

小名浜港など漁港にある水産物加工所も再開再建しつつありますが、目の前に広がる海の魚は取れないので、関西方面から魚を運び込んで加工して製品化するという雇用を生み出す努力もなされつつあるそうです。


シネマエール東北 福島山形担当(山形県映画センター) 宮沢啓

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