映画応援団「シネマエール東北」 - 東北に映画を届けよう!プロジェクト

上映会レポート

■ 2012年03月04日(日)

福島県会津若松市 県立博物館講堂

3月4日(日)10:30~ 福島県会津若松市、県立博物館講堂
作品:『クレヨンしんちゃんあっぱれ戦国大合戦』 作品提供:東宝株式会社
    『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』作品提供:松竹株式会社
主催:福島こどものみらい映画祭
共催:シネマエール東北   参加者:42人


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先週と違い今日は晴れていますが、先週はぎりぎりの到着だったので早朝5時半に出発しました。幸い県境の大峠付近に来ると青空も見え、道路の部分凍結はあったものの順調に峠越えをして、会津若松市内鶴ヶ城近くの県立博物館に余裕をもって到着しました。

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今日の上映会は、会津若松市内に暮らす大熊町の皆さんが対象です。大熊町の皆さんは、市内のアパートや市内北部にある河東町応急仮設住宅で約3,000人が暮らしています。他の方々は全国に散らばって暮らしているということです。

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早速博物館の方や福島子どものみらい映画祭スタッフの皆さんにも手伝っていただいて準備をしました。今週も映画祭実行委員長の久我先生の挨拶からスタートです。

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今までで一番立派な会場でしたが、晴天になったこともあり参加者はちらほらでやや淋しい感じ。でも上映が終わってから、昔山形大学で学んだという子ども連れの若いお父さんから、震災直後の避難の顛末や今の生活の様子を聞くことができました。

アンケートから、「子どもと3人で見に来ました。1年ぶりの感動をありがとう」と暫く映画を観ることができなかった様子を伺えるものや、「涙がでて感動しました」「(こまねこ)がかわいくて面白かった。またみたいです」という子どもたちの感想に加え、「(三丁目の夕日)は何度観てもいい」と満足して頂いたようです。

楢葉町は、会津美里町といわき市にそれぞれ分かれて避難しており、行政としてはいわき市へ集約したいようです。今は、ちょうど子どもたちも環境に慣れてきた頃なのに、また引越しを迫られる現実は、放射能汚染除去の方向が見えなければ何事も決めかねている住民にとって大変な選択です。

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この日は、午後になっても雪が降り続いてことと、炊き出しなど3つのイベントが重なり、残念ながら参加者の人数はいまひとつでした。

シネマエール東北 福島・山形担当(山形県映画センター) 宮沢啓

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