映画応援団「シネマエール東北」 - 東北に映画を届けよう!プロジェクト

上映会レポート

■ 2013年06月19日(水)

福島市在庭坂字南林(まごころサービス福島センター)

2013年6月19日(水) 
福島市在庭坂字南林(まごころサービス福島センター)
10:30- 『釣りバカ日誌1』 参加者13人
14:00- 『北の零年』 参加者24人

梅雨前線に加え台風の影響で昨夜から大雨です。雨は久しぶりで農作業にも必要なのですが、こうまとまって降ると慈雨とは言えません。土砂崩れで道路が寸断されることもあるので移動上映の時は天気予報がいつもよりも気になります。

今日の上映会場は「まごころサービス福島センター」で通常デイサービスや訪問介護などの福祉活動の拠点になっていますが、震災後は「元気虹の和プロジェクト」を立ち上げ、主に浪江町から避難して来て仮設住宅やみなし仮設に住んでいる高齢者の方々をサポートしています。


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早めに着いて準備をしていると、映画を楽しみにしていた仮設住宅に住むおじいちゃん・おばあちゃんからキャンセルの連絡がありました。やはり大雨の影響が出てしまいましたが、この雨ではお年寄りでなくても外に出かけるのは躊躇われるほどなので仕方がありません。それでも映画上映で始まる頃には10数人に集まってもらいました。『釣りバカ日誌1』上映後のアンケートには
「暫くぶりに大きなスクリーンでテレビより良かった」「久しぶりの人情話しで気持ちが救われた」「耳が遠いが音声がとても良かった。はっきり映って楽しかった」「昔なつかしい釣りを(再)体験したような本当に楽しい映画でした」「釣りの場面で息子を思い出した」という感想をいただきました。
そのうちの数人は午後の部も続けて観ていただきました。

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 昼食を挟んで午後になると雨も小降りに。まごころサービスのスタッフのみなさんが手分けしてお年寄りを仮設住宅に迎えに行き、みなさんが集まったところで午後の部『北の零年』をスタート。アンケートには「8年北海道にいました。アイヌ、日高、静内もなつかしかった。音響もすばらしく今日は本当にありがとうございました」「夢を必ず叶えるように、浪江に帰る」「南洋からの引揚者である両親を思い切なくなりました。両親は5,6年ではなく60年掛かりました。(映画で)そこを出なくてはならなかったことが悲しく切なくなりました」「すばらしい映画でとても良かったです。ありがとうございました」「何事も信念を持ってやればできるように被災者もくじけないで頑張ります。
ありがとうございました」など映画の中に両親の記憶、昔の思い出、そして震災で故郷から避難せざるを得ない状況などを重ね合わせて観ていた方が多かったようです。迎えの車が来てアンケートを書いていただく時間しかありませんでしたが、またの機会にゆっくりお話を聞くことでできればと思いました。まごころサービスの皆さんには送迎などでたいへんお世話になりましたありがとうございます。
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シネマエール東北 福島担当 宮沢啓

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