映画応援団「シネマエール東北」 - 東北に映画を届けよう!プロジェクト

上映会レポート

■ 2013年12月08日(日)

南相馬市鹿島区 西町第一、第三仮設住宅集会所  『ALWAYS 三丁目の夕日』

12月8日(日) 10:00-
南相馬市鹿島区 西町第一、第三仮設住宅集会所 
『ALWAYS 三丁目の夕日』 
参加者:21人

 集会所に到着して、まず目を惹いたのは電飾に彩られた脚立です。何だろうと近づいてみると、クリスマスツリーでした。手持ちの部材で組み上げられたツリーは夜になればきらびやかな姿を現すことと想像させます。様々な工夫によって、仮設住宅にも日常を呼び込もうとする想いを垣間見た気がしました。集会所に常駐するサポートセンターの松本さんによると、こちらは70世帯の方々が生活しているとのこと。仮設住宅の近隣には真新しい住宅が沢山あることに気づくのですが、それらは仮設住宅建設に伴い、解放された格安の土地に建てられたものとのことです。現在ではその頃に比べると坪単価4万円から3倍に値上がりしているそうです。こちらの仮設に生活する皆さんは、小高地区の方々が多いということでした。県外へ避難された方々もやはり多くいらっしゃるとのことで、私たちが山形から来たことを知ると、山形に避難された皆さんが一様に山形人によくしてもらったと話しているとの評判を教えてくれました。午前の早い時間帯の上映にも関わらず、多くのお客さんに集まっていただきました。
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上映後のアンケートを見ると、何十年かぶりに映画を観たという方も多かった様子。皆さん、感動で涙が止まらなかったと書いている方が多く、映画を届けることの喜びをより強く感じることができました。

12月8日(日) 14:00-
福島県南相馬市鹿島区 千倉仮設住宅集会所 
『ALWAYS 三丁目の夕日』
参加者:18人

 一般の住宅地に囲まれるようにして千倉仮設住宅はありました。サポートセンターの道中内さんが私たちを迎えてくれました。こちらの仮設住宅は、これまでのところに比べて少し小さく、94世帯が暮らしているとのことです。
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若い世帯も多く、また動物を飼っているお宅が多いのも特徴のようです。その証拠に仮設内のいたるところに動物横断注意の看板が貼付けてあります。自家用車は棟脇のスペースに駐車することが多いようで、住宅間を碁盤の目のように走る道幅2.5mほどの歩道を車が進むことになります。ここに家族と暮らす猫や犬たちがこの歩道を横切ることも多いのでしょう。こちらの集会所での映画上映会ははじめてとのことで、興味を持って集会所に集まった皆さんの表情から期待が伝わってきます。上映中に少し席を外して、車中にて作業を行っていた時に、品のよいおばあさんから声をかけられました。どうやら機材を積んできた車を電気屋さんの車と勘違いしてしまったようです。掃除機が壊れてしまったのだが、一人暮らしなので誰にも相談できずに困っていたとのことで、私たちで直してあげることにしました。お宅にお邪魔すると、4畳半のワンルームに犬と一緒に生活しているようです。想像以上に窮屈な生活を強いられていることを改めて実感しました。無事掃除機も修理できたところで、映画も終了。映画も掃除機も、皆さんに笑顔を届けられたことが何より嬉しい機会となりました。
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 最後になりましたが、がんばっぺ南相馬の皆さんにはチラシ配りから会場の設定のお手伝い、それぞれの仮設住宅での固有のお話など伺うことができました。心から感謝申し上げます。

シネマエール東北 福島担当 日下部克喜

ー主催ー
シネマエール東北(一般社団法人コミュニティシネマセンター)
認定NPO法人山形国際ドキュメンタリー映画祭
山形県映画センター/フォーラムネットワーク
ー共催ー
東日本映画上映協議会
NPO法人つながっぺ南相馬
ー作品協力ー
東宝株式会社
-支援-
芸術文化振興基金
ジャパン・ソサエティ(ニューヨーク)
ー特別協力ー
公益財団法人ユニジャパン/東京国際映画祭
協同組合俳優連合
ー協力-
福島県興行生活衛生同業者組合
NPO法人ジャパン・フィルム・コミッション

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