映画応援団「シネマエール東北」 - 東北に映画を届けよう!プロジェクト

上映会レポート

■ 2011年12月10日(土)

福島県南相馬市 朝日座

12月10日(土)11:00〜 福島県南相馬市 朝日座
作品:『侠骨一代』 作品提供:東映株式会社
主催:朝日座を楽しむ会  参加者:60人

 「朝日座を楽しむ会」も色々な人が参加して活動の輪が広がりつつあります。

今回お邪魔してびっくりしたのは、朝日座のファサードが美しくなっていたこと。ボランティアの皆さんがペンキを塗り直したと言うことですが、青空に映えて建物自体の存在感も増していました。

朝日座1_edited-1.jpg

健さんの映画を観たいという希望から始まった企画第二弾です。
さらにこれまではデジタル上映でしたが、『侠骨一代』は東映株式会社のご好意で35mmでの上映になり、さらにさらに映画評論家の山根貞雄さんが上映後にお話しをして下さるという豪華企画になりました。

朝日座2_edited-1.jpg

朝日座の映写機も初めて使わせてもらいましたが、前回、鈴木映画社さんがバラして組み立て調整して下さったということで映写機の音も軽快でした。
しかし、フィルム自体に記録されている音が古いため、ミキサーである程度は調整を試みたのですが、どうしても聞きづらいところがありました。これは今後の宿題です。

それでもアンケートでは「感無量」「なつかしかった、ありがとうございます」「しばらくぶりで笑顔になれました」という感想が寄せられました。場内が寒いので場所をロビーに移し山根さんのお話が始まり、ストーブを囲んで映画の話しが続きました。

朝日座6_edited-1.jpg

今回もシネマエール東北事務局の岩崎さんと、西宮市の池内さんにお手伝いいただきました。池内さんには初挑戦でフィルムの巻き戻しをお願いしましたが、「新鮮な体験でした」と言っていただいたので私もとても助かりました。

帰りは、夕方なのに家並みに灯がない無人の飯舘村を通って福島市に入りましたが、放射線量を考えると戻りたい家があるのに戻れない現実を目の当たりにした帰り路になりました。

シネマエール東北 山形・福島担当 宮沢啓

このページの上部へ